インフルエンザの症状を漫画で説明

2015年からインフルエンザワクチンが4種類になり、予防接種の料金が値上がりしました。

私が住んでいる県では、このような料金形態です。

  • 65歳以上の方は、自治体から助成金が受けられる場合1300円~1500円で受けられます。
    (2014年までは1000円~)
  • 65歳未満(任意接種)は、自由診療になり4000円~4500円と高めです。

※65歳未満でも自治体によっては、助成金が受けられるところもあるようです。

参照:2015年秋冬インフルエンザ予防接種が500円値上げ

1歳から65歳未満は、金額が高いですね。
もし、4人家族なら1万8000円です。(子供が2回受けたら、2万7000円)

料金が上がったことで、お子さんの予防接種を中止する親御さんも多いようです。

 

なぜなら子供の場合、ワクチンを接種しても、免疫が作りにくいからです。
病院側は子供の予防接種を2回することを推奨しています。(13歳未満)

それはなぜでしょうか?

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子供の予防接種は効果が薄い?

インフルエンザ予防接種子供の効果漫画

大人に比べると、インフルエンザにかかりやすい傾向があります。

予防接種を受けた場合の予防できる確率
  • 子供:2~4割が予防につながる
  • 大人が予防できる確率:7~9割
  • 高齢者:4割

子供は大人に比べると、免疫が少ない上に、体力も少ないので発症しやすくなります。
それにより、予防接種の量も変わってきます。

6ヶ月~3歳未満 0.25ml×2回
3歳以上~13歳未満 0.5ml×2回
13歳以上 0.5ml×1回

子供の予防接種は、2回受けることで抗体の数を増やしておくことが大切です。

※13歳以上でも、必要に応じて2回受けることもできます。

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予防接種スケジュールの立て方は?

インフルエンザが流行るのは、毎年11月下旬頃~2月中旬あたりです。
抗体や免疫が作られるのは、接種から2週間程必要ですので、10月後半に受けても早くはないという事です。

また、ワクチンの効果は5か月間有効です。
たとえ、10月前半に受けても、2月までは効果が期待できます。

 

逆に、流行している12月以降に受けても、遅いかもしれません。
抗体を作る期間を考えてスケジュールを立てましょう。

 

子供の予防接種スケジュール 2回目は2週間あける

子供は2回の接種が必要といっても、期間を2週間以上開ける必要があります。

母子手帳に記入しますので、違う病院で受けても再来院を求められるケースがあるようです。
いつ頃がいいのか迷ったら、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。

 

予防接種はコスパが高い!?「治療期間が短くなる」

予防注射4500円は高い?

インフルエンザの予防接種では、ウイルスの感染や発症を予防できません。

つまり、予防接種を受けても、インフルエンザになる可能性があるという事です。

「え・・・?じゃあなんで予防接種を受けるの?」

 

予防接種の効果は、症状の軽減

インフルエンザの免疫がある場合とない場合の比較

インフルエンザの予防接種は、あくまでも感染した後に効果が表れます。
侵入したウイルスの数を減少させることができるので、症状の緩和と長期化を防ぎます。

つまり、インフルエンザが発症しても、
症状を和らげて短期間で回復することが期待できます。

結局は、インフルエンザの予防接種を受けた方が、感染後の治療費が安くなります。

 

予防接種から免疫ができるまで

インフルエンザの予防接種のカラクリをご紹介しましょう。

  1. 予防接種でワクチン(ウイルスの破片)を体内に注入
    ※ウイルスの破片=専門用語でスパイク
  2. 体内の細胞が、「ワクチン」を敵と判別し抗体(獲得免疫)を作る
  3. ウイルスが入ってきても、抗体(免疫)があるので撃退しやすい

 

免疫があっても、ウイルスに突破されると発症する。

インフルエンザウイルスを免疫が防ぐ仕組み

ウイルスに感染しても、症状がでる(発症する)には、さまざまな障害を乗り越えなければいけません。

  1. 物理防御:マスクや皮膚、粘膜などがウイルスの侵入を防ぎます
  2. 自然免疫:普段から病原体(ウイルスや細菌)に接しているうちに、自然に作られた抗体や免疫
  3. 獲得免疫:ワクチンなどで特殊な方法で作られた免疫

参照:「粘膜状態」と「免疫力」二つの効果で風邪やインフルエンザを予防しよう

自然免疫や獲得免疫が戦っている時点で、感染はしています。(体内侵入)

もし、ウイルスにすべての防御・免疫を突破されると危険です。
細胞の奥深くに侵入し、増殖するとその病気が発症します。

 

獲得免疫がなかったら?

インフルエンザの獲得免疫がない場合

ワクチンを接種しなかった場合、獲得免疫がありません。

自然免疫が突破されると、発症するリスクが非常に高まります。
また、奥深くに侵入するウイルスの数が多いため、回復まで長い期間を要することが多いです。

 

予防接種を受けるかどうかは、感染する確率と治療にかかる時間を考慮して選ぶべきといえます。

 

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